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スターウォーズEP8【最後のジェダイ】の感想

 

面白くなかった。

理由は2点

 

1点目、戦闘の欠如。

私がスターウォーズに求めているのは『剣劇』である。

少年漫画の文脈上にある、燃えるシチュエーションでの死力を尽くした剣劇を求めている。

燃えるシチュエーションは存在した。

レイvs最高指導者→レンの遠隔起動で死亡

レンvsルーク→ルークは幻、フォースの使いすぎ?で力尽きて死亡

レンvsハックス将軍→フォースチョークで将軍の降参

フィンvsキャプテンファズマ→フィールドギミック&殴打で決着

当然、上記の戦闘全てに時間を割くわけにはいかないだろうがフォースでぐちゃぐちゃするシーンばかりに時間を使っていた。(特にレイvs最高指導者)

最高指導者死亡後のレイとレンの共闘シーンが抜けていると思うかもしれないが、いくら上級部隊が相手とはいえ結果が見えている草刈りにさほど興味は湧かない。

 

上記の最大の不満点としてはレンvsルークが肩透かしに終わったことだ。

かつての師弟、ベイダーの後継者とベイダーを救った者、神話の住人とファーストオーダーの現支配者。非常に興奮するシチュエーションであるし勝敗が見えない戦闘でもある。上記の草刈りとは違い、どちらが勝っても物語は破綻しない。レンは前作では醜態を晒したが、今作でルークと対峙した時点では万全の状態である。

しかし肩透かしに終わった。

 

2点目、行動に代価が伴っていない。

1点目で溜まった不完全燃焼感に2点目で火がついた。

全編を通して雰囲気としては漂っているが、具体的なシーンとしてはフィンの特攻をローズが止めたシーンである。

小型のデス・スターと呼ばれるほどの兵器がレジスタンスが立てこもる基地の防壁を破壊しようとする場面で、フィンが機体ごと体当たりして兵器を破壊しようとした時にローズが機体で割って入って止めた。

当然、兵器はレーザーを照射し防壁は爆発した。ローズはスピリチュアルなことを言っていたがどうでもいい。

この後のシーンで予想される展開は

A防壁の爆発に巻き込まれてレジスタンスに大きな被害発生

or

Bなんらかの対策でとりあえず防壁の爆発はしのげた

の2択である。

ローズはフィンの命を優先したので、当然それに対する代価が発生する。仮にここで防壁は爆発したけど被害はゼロ!となればフィンの特攻は仮に成功してたとしても無意味な行為になる。

 

実際のシーンでは被害ゼロでだった。

無意味な行為である。

 

他にも

紫の無能やご都合主義で尺の取りすぎのカジノ星、チューバッカとヴィーガン要素、ソロの遺品(偽)、謎の新技術ハイパー特攻、妙に短絡的なフィン、大団円っぽい雰囲気の割に追い詰められているレジスタンスなど見返すごとに不満点は増えていくと予想される。

しかし、1度作品を不満に思うといくらでも粗が見えてくるので、初見で特に不満に思った2点を挙げて終わりにしたい。

 

【サムネ用】

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